フライス工具

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フライス盤上で主に使用される工具で、工具を回転させることによって工具刃と加工面との間に切削速度を与え、 さらに工具が取り付けられた主軸と加工対象物との間に相対運動を与えることで対象物の除去を実施する工具である。

主軸と加工対象物との相対運動を細かく制御することによって、複雑で微細な形状の創成を可能としている。

工具種類

切れ刃の形状によって以下の2種類に大別できる。

平フライス
少数(2~16)のスローアウェイチップを有する工具で、工具端面(下端)において加工対象物の除去を行う。
軸方向の切込深さが小さい反面、広い面積を除去することが可能である。
エンドミル
工具の底面および側面に連続する少数の切れ刃を有する工具で、側面部による除去が可能なことから立て壁及び傾斜面の除去に用いられる。
強度の関係から単位時間あたりの除去体積が小さい反面、チャックからの突き出し量を大きく取れることからポケット形状や傾斜面の加工が可能となっている。
工具刃の形状から、スクェアエンドミルボールエンドミルラジアスエンドミル等の種類がある。