「GPU」の版間の差分
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2018年1月11日 (木) 14:28時点における最新版
GPU は、グラフィックプロセッシングユニット ( Graphic Processing Unit ) の略であり、プログラムによって内部の処理を変更することが可能な3次元コンピュータグラフィック描画用ハードウェアである。 近年では、その高い並列処理機能を大規模並列計算に利用し、解析・データマイニング・実時間画像処理等に利用するための方策が進められている。
詳細
3次元コンピュータグラフィックスの描画においては、画面に出力される画素の一つ一つが視線に対応し、これらの視線と空間上の物体との交点の導出・描画色の決定が必要とされた。 そこでこれらの描画速度の向上のため、3次元コンピュータグラフィックス描画用のLSIが開発され、初期のWSを始めとする計算機に搭載された。
これらのLSIに要求された機能は、大別すると描画対象物の頂点座標を視界の状態に合わせて正規化するための座標変換と、各視線と描画対象物との交点の導出であり、実時間での3D-CGの描画のため、個々の処理内容は限定されていたものの高い能力が付与されてきた。 さらにその後、主に3Dゲームグラフィックス描画の際の効果を追加するため、座標変換および交点での描画色の導出をユーザーがプログラムによって変更できるシェーダー機能が搭載され、さらに描画にかかわる全ての機能をユーザーがプログラムによって実行時に動的に変更可能とする機能が追加された。
近年では、本来座標変換および描画色決定を行うためのこれらのプロセッサを、SIMD型超並列計算プロセッサとして使用し、科学技術計算に適用するGPGPU(General-purpose computing on graphics processing units)が注目を集めており、GPUベンダー各社ともプログラム言語やライブラリの整備を進めている。
関連項目
外部リンク