設計・生産システム

APT

APT ( Automated Programmed Tool ) は、コンピュータで工具経路を計算するためのプログラム言語である。

詳細

1952年に世界で最初のNC工作機械がマサチューセッツ工科大学で公開され、そのNC工作機械に指令する数値情報(工具経路)をコンピュータで計算するために考案されたプログラム言語である。1960年頃から航空機産業を中心に部品の加工用NCプログラムの生成に使われるようになった。APTの工具経路計算の機能のほかに、切削条件の設定、切削工具の選択、加工手順の決定といった機能を追加した拡張サブセット(EXAPT:Extended subset of APT)が西ドイツで開発された。APTやEXAPT以降に開発された技術は、CAM ( Computer Aided Manufacturing ) に引き継がれた。CAMは、ビジュアルでグラフィカルなユーザインタフェースによる対話形式のNCプログラミング環境を提供し、NCプログラム作成に要する大幅な時間短縮と労力軽減を実現した。

関連項目

執 筆 : 白瀬 敬一

PV数 : 137