産業用X線CT ( Industrial X-ray CT ) とは、機械部品などの検査や寸法測定を行うにあたり、測定物に対して多方向からX線を照射して断面像を得る技術である。X線の透過を利用した測定方法であるため、物体の概形に加えて内部構造も測定可能な点が特長である。
詳細
装置
データ処理

装置からの直接的な出力はX線の投影データ(サイノグラム)であり、計算機上でCT再構成[1]を行うことにより断面像(トモグラム)を得る。寸法計測のために形状データが必要な場合には、断面像上で注目する物体とそれ以外の領域の境界面をポリゴンメッシュとして抽出する。図2にこれらの処理の例を示す。
引用
- Jiang Hsieh, Computed Tomography: Principles, Design, Artifacts, and Recent Advances, SPIE Press, 2003
執 筆 : 大竹 豊