難削材

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難削材 ( Difficult-to-cut material ) は、切削加工し難い材料の総称である。

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一般に,①工具寿命が短い,②切削抵抗が大きい,③切削温度が高い,④切削仕上げ面が悪い,⑤切りくず処理性が悪い,といった切削上起こりうるトラブルの原因となるとされる材料特性(a: 高硬度,b: 硬質(アブレッシブ)粒子の含有,c: 加工硬化性大,d: 熱伝導率小,e: 工具との反応性大,f: 高靭性(展性・延性大),g: 工具との化学的親和性が高い)を一つ以上有している被削材とされている.加工対象材料がこれら特性のうち一つだけを有している場合には比較的容易に加工方針の立案が可能であるが,これらの特性を多く持つ場合には,適切な加工条件範囲が狭くなり,加工方針立案も難しくなる. 最適な加工条件や方法が加工対象となる材料によって異なったり,加工法によっても切削加工の難易度が異なるため,「なにがしの材料は難削材である」と言えない場合もあり,注意が必要である.[1][2]

関連項目

外部リンク

引用

  1. 鳴瀧則彦:難削材の切削加工,日刊工業新聞社(1989).
  2. 山根八洲男,関谷克彦:難削指数による難削性の評価,精密工学会誌,70,3(2004),407-411.