「SysML(Systems Modeling Language)」の版間の差分
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SysML (Systems Modeling Language)<ref name="ref1">Sanford Friedenthal, Alan Moore, Rick Steiner, A Practical Guide to SysML, Morgan Kaufmann, 2012.</ref><ref name="ref2">西村秀和 (監訳), 白坂成功, 成川輝真, 長谷川堯一, 中島裕生, 翁志強, システムズモデリング言語SysML,東京電機大学出版局, 2012.</ref>とは、システムの分析、仕様決定、設計、検証、妥当性確認を行うための汎用図式モデリング言語である。対象とするシステムには、ソフトウェア、データ、人員、手続き、設備、人工的あるいは自然の他の要素が含まれる可能性がある。SysMLはシステムの要求、振る舞い、構造、プロパティ、およびそのコンポーネントを表すための意味論的基礎を持っており、航空宇宙や自動車などの産業領域の広いシステムのモデリングを目的としている。 | SysML (Systems Modeling Language)<ref name="ref1">Sanford Friedenthal, Alan Moore, Rick Steiner, A Practical Guide to SysML, Morgan Kaufmann, 2012.</ref><ref name="ref2">西村秀和 (監訳), 白坂成功, 成川輝真, 長谷川堯一, 中島裕生, 翁志強, システムズモデリング言語SysML,東京電機大学出版局, 2012.</ref>とは、システムの分析、仕様決定、設計、検証、妥当性確認を行うための汎用図式モデリング言語である。対象とするシステムには、ソフトウェア、データ、人員、手続き、設備、人工的あるいは自然の他の要素が含まれる可能性がある。SysMLはシステムの要求、振る舞い、構造、プロパティ、およびそのコンポーネントを表すための意味論的基礎を持っており、航空宇宙や自動車などの産業領域の広いシステムのモデリングを目的としている。 | ||
SysMLは図1に示すように表現内容の異なる4つの視点、9つの図から構成されている。4つの視点とは、要件、振る舞い、構造、制約であり、それぞれの視点に対し1-3の用途の異なる図が存在する。表1に各図の主な表現内容を示す。ただし必ずしも全ての図を用いる必要はない。 | SysMLは図1に示すように表現内容の異なる4つの視点、9つの図から構成されている。4つの視点とは、要件、振る舞い、構造、制約であり、それぞれの視点に対し1-3の用途の異なる図が存在する。表1に各図の主な表現内容を示す。ただし必ずしも全ての図を用いる必要はない。 | ||
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SysMLはモデリング言語であり、どのようにシステムをモデリングするかは利用者に委ねられている。これに対し、システムズエンジニアリングの分野ではプロセスの標準化やモデリング手法の標準化が行われている<ref name="ref3">Tim Weilkiens, Systems Engineering with SysML/UML, Morgan Kaufmann, 2007.</ref>。前者にはIEEE1220やISO15288などが、後者はOOSEM (Object Oriented Systems Engineering Method) などがある。 | SysMLはモデリング言語であり、どのようにシステムをモデリングするかは利用者に委ねられている。これに対し、システムズエンジニアリングの分野ではプロセスの標準化やモデリング手法の標準化が行われている<ref name="ref3">Tim Weilkiens, Systems Engineering with SysML/UML, Morgan Kaufmann, 2007.</ref>。前者にはIEEE1220やISO15288などが、後者はOOSEM (Object Oriented Systems Engineering Method) などがある。 | ||
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2019年3月5日 (火) 09:48時点における最新版
SysML (Systems Modeling Language) とは、システムを表記するための汎用図式モデリング言語である。
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詳細
SysML (Systems Modeling Language)[1][2]とは、システムの分析、仕様決定、設計、検証、妥当性確認を行うための汎用図式モデリング言語である。対象とするシステムには、ソフトウェア、データ、人員、手続き、設備、人工的あるいは自然の他の要素が含まれる可能性がある。SysMLはシステムの要求、振る舞い、構造、プロパティ、およびそのコンポーネントを表すための意味論的基礎を持っており、航空宇宙や自動車などの産業領域の広いシステムのモデリングを目的としている。 SysMLは図1に示すように表現内容の異なる4つの視点、9つの図から構成されている。4つの視点とは、要件、振る舞い、構造、制約であり、それぞれの視点に対し1-3の用途の異なる図が存在する。表1に各図の主な表現内容を示す。ただし必ずしも全ての図を用いる必要はない。
SysMLはモデリング言語であり、どのようにシステムをモデリングするかは利用者に委ねられている。これに対し、システムズエンジニアリングの分野ではプロセスの標準化やモデリング手法の標準化が行われている[3]。前者にはIEEE1220やISO15288などが、後者はOOSEM (Object Oriented Systems Engineering Method) などがある。
関連項目
- システムズエンジニアリング
外部リンク
引用
- ↑ Sanford Friedenthal, Alan Moore, Rick Steiner, A Practical Guide to SysML, Morgan Kaufmann, 2012.
- ↑ 西村秀和 (監訳), 白坂成功, 成川輝真, 長谷川堯一, 中島裕生, 翁志強, システムズモデリング言語SysML,東京電機大学出版局, 2012.
- ↑ Tim Weilkiens, Systems Engineering with SysML/UML, Morgan Kaufmann, 2007.